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港区学びの達人プロジェクト

2021 ABLプログラム「雲を集めろ!」 (全5回)

プログラムのねらい

雲、天気、気温など当然のように存在する自然現象に着目し「これはなんだろう」「どうしてだろう」の疑問を持って追求する姿勢、さらには、身の回りの現象と教科の学習でならったことを結びつけて学習意欲を喚起することを大きな目的としています。

実施概要

実施日時2021年7月22日〜8月19日(全5回)
会場みなと科学館・東京タワー
参加者小学4年生から中学3年生 35名(対面17名,オンライン18名)

第1回:これは雲?

実施概要

実施日時2021年7月22日(木)15:00~16:30
会場みなと科学館・オンライン
参加者小学4年生から中学3年生 14名・オンライン9名

子どもたちの活動の様子

今回のミッションは「雲を集めろ」です。
まず、「綿、わたがし、妖怪けむり、煙、シャンプーの泡、ドライアイス、湯気、ブルーインパルス」を見て、「これは、雲かと?」と質問してみました。「違う」と即答している子どもたち。ただ、「雲ってなんだろう?」という問いにはなかなか説明が難しそうです。さらに、「それぞれの共有点と相違点はなんだろう」というと、さらに頭を抱えています。では、科学館の人たちと、雲の正体を解き明かすために、実際に雲を作ってみることにしました。正体がわかった子どもたちは、雲の発生する場所や条件を少し理解できたようです。
次回までのミッションは、「雲を集めよう!」です。どんな雲が集まるか楽しみです。

第2回:雲を集めよう!

実施概要

実施日時2021年7月29日(木)14:00〜16:30 のいずれかの時間帯で1時間
会場オンライン
参加者第1グループ 小学4年生から中学3年生 16名
第2グループ 小学4年生から中学3年生 7名

子どもたちの活動の様子

収集してきた雲の発表(空に浮かぶ雲・身近にある「雲」)を行いました。身近にある「雲」については、その成り立ちを一緒に考えました。「感覚的に綺麗だった」という理由から撮影した雲、珍しい天気の事象、雲の形や種類、時間的変化で撮影した雲などさまざまな雲が集まり、生活の中で雲を見る機会が増えた様子でした。
次回は、港区で一番暑い場所を探しに、「東京タワー」に行ってみることになりました。

第3回:港区内で暑い場所を探せ!

実施概要

実施日時2021年8月4日(水)14:30〜16:30
会場東京タワー周辺
参加者小学4年生から中学3年生 18名

子どもたちの活動の様子

今日は、「館林との温度対決」を前日に控え、「東京タワー」で暑いところと涼しいところをそれぞれ予測して温度の測定をしました。
暑いところは駐車場、コンクリートのすぐ上、ガードレールなど、涼しいところはもみじ谷や日陰になる場所とそれぞれに予測を立てて一発勝負で挑みました。その時間の港区の気温は34℃でしたが、40℃台を計測した子どももいました。
その後、東京タワーに昇って雲の観察をしました。気象予報士の資格を持つスタッフに「今日は入道雲は出ていますか」「雲の動き方はどのように観察すればよいですか」「積雲の下の灰色の部分はなんですか」など、子どもたちから実際の雲を目の前にして、たくさんの質問が上がりました。
「なんでだろう・どうしてだろう」と学びの達人に一歩近づきました。

第4回:港区内で暑い場所を探せ!Part2

実施概要

実施日時2021年8月5日(木)12:30〜14:00
会場みなと科学館
参加者小学4年生から中学3年生 17名

子どもたちの活動の様子

昨日に引き続き、「東京の暑いところを探そう」と、みなと科学館のまわりで暑いところを探しました。その後、オンラインで館林の科学館と繋ぎ、それぞれが測定した温度を発表しあいました。途中から、最高温度を測定することが目的になり、「人工的に最高温度と最低温度」を作り出す子どもたち。港区は科学館のサーモグラフィーをつかって測定した黒いタクシーの表面温度が60℃を超えていたのでそれを1位として発表しました。しかし、館林が作りだした「簡易ビニールハウス」の温度のほうが高く、暑さ対決は負けてしまいました。しかし、涼しさ対決では、港区の参加者の持ってきてくれた「保冷バッグの中」で最低温度を出すことができました。
その後、なぜその場所が暑かったのかを、熱が伝わる3原則の話から考察しました。
雲と密接に関連する天気と気温。今回の「暑いところと涼しいところを探せ」というミッションでは、そのような場所を探し出すという過程を通して「なんでここが暑い(涼しい)んだろう」「温度が伝わるルールはどのようなものだろう」ということを考える機会となりました。身近な場所に科学は転がっていますね。

第5回:雲の専門家に聞いてみよう

実施概要

実施日時2021年8月19日(木)15:00〜16:30
会場みなと科学館
参加者小学4年生から中学3年生 35名

子どもたちの活動の様子

今日は、「雲をあつめろ!」の最後のプログラムです。まず、任意課題「集めてきた雲」の発表をしました。講師の「台風の前は雲が動くよ」の発言を覚えていて、iPadのタイムラプス機能で雲を撮ってきてくれた子どもなど、それぞれの撮影した雲を見せてくれました。
その後、「雲」をお仕事にしているお二人の先生からお話を伺いました。
一人目は、パイロットさんです。操縦席からみた雲を写真付きで解説してくれました。子どもたちは大興奮で、たくさんの質問をしていました。「地上から見た雲はきれいでおもしろい。」でも、「パイロットさんにとってはお客様の安全を守るために避けるべきものである」ということも教えていただきました。お二人目は、元気象庁気象研究所所長 隈健一先生です。「昔と今とでは天気予報がどう違うのか?」「世界中でどのようにデータを取得して天気を予測しているのか」について、お話を伺いました。天気を観測するのに(ゾンデ観測)、ゾンデをうちあげたらそれはゴミになってしまうのではないか等、先生からみても「鋭い」とされる質問があがりました。雲の観察からはじまったプログラムは、温度の計測、天気予報までとさまざまな「なんでだろう?」に広がったプログラムとなりました。

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