メイン コンテンツにスキップ
港区学びの達人プロジェクト

2021 ABLプログラム 「科学者のためのコミュニケーション入門」(全3回)

プログラムのねらい

テクノロジーが発達した現代では,インターネットで検索するといろいろな情報を簡単に得 ることができます。しかし、その情報は本当に正しいでしょうか。検索して得られた情報を鵜呑みにしていないでしょうか。今回の目的は、自分の身体を使ってコミュニケーショ ンを行なうことからリアルな情報を得ることです。また、「人に聞く」という活動を通して、目的 の情報だけでなく関連するさまざまな話を聞き出し、コミュニケーションを広げていくこと、そのおもしろさを体感することもねらいの一つです。

実施概要

実施日時2021年10月23日〜11月6日(全3回)
会場みなと科学館・善福寺・麻布十番商店街
参加者小学4年生から中学3年生 12名

第1回:コミュニケーションとは何か

実施概要

実施日時2021年10月23日(土) 14:30〜16:30
会場みなと科学館
参加者小学4年生から中学3年生 9名

子どもたちの活動の様子

今回は、科学者に必要なコミュニケーションについての活動です。
「話す」「書く」など、コミュニケーションにはいろいろな伝え方があります。
みなさんは、どんな「コミュニケーション方法」が得意かな?
今回のテーマは歴史。昔の人は、どんなコミュニケーションを使って、情報を伝えてきたのだろう?
港区の歴史を紐解きながら、科学者に必要なコミュニケーションを身につけていきましょう。
まずは、江戸時代の港区はどのような街並みだったのかを「大江戸今昔めぐり」というiOSのアプリを参考に調べました。「自分の家は、江戸時代は海だった!」と驚いたり、「港区にはお寺が多い」と発見したり。では、なぜ港区にお寺が多いのか、一番古いお寺はどこかを調べることになりました。インターネットで「港区最古のお寺」で調べたお子さんが「善福寺」と回答してくれました。確かに、インターネットには善福寺は824年に建立されているけれど、お寺の建物自体は平安時代からあるのかな?と問うと、「何回か建て直しているかも…」との疑問がでてきました。
「では、まずは、科学館の周りで一番古い建物のお寺を探しに行ってみよう」と提案すると、2チームに分かれ、それぞれチームに別れて取材をすることになりました。1チームは誰にも話しかけられずに写真や動画を撮ってきてくれました。もう1チームは、お寺の方に話しかけることはできてさまざまな情報を教えてもらっていたのですが、肝心の「いつ建てられたのか」の情報を聞き取ることはできませんでした。次回のプログラムまでに、自分の家の近くのお寺をリサーチすることになりました。自分達の知りたい情報を手に入れるためのコミュニケーションはどうしたらいいのでしょうか。

第2回:取材してきたお寺の建物の古さを発表しよう

実施概要

実施日時2021年11月2日 (火)14:30〜16:30
会場オンライン
参加者小学4年生から中学3年生 11 名

子どもたちの活動の様子

自分達が調べてきた古い建物をオンラインで発表しました。100年以上前に建てられたお寺や山門があることを発表してくれた子供もいました。
取材のときのポイントは、「予想を立てること」「比較をすること」「脱線してもおもしろがること」と伝えたところ、「理科や他の教科と同じだ!」と気づきのある発言もありました。
お寺と神社のちがい、港区のお寺はいつからたくさんあるのか、なぜお寺はあるのかなど、さまざまな疑問について、実際に発言したり、チャットで意見を言ったり、活発な議論が行われました。
次回は、港区の中で一番古いといわれているお寺に行くことになりました。

第3回:港区の一番古いお寺は?

実施概要

実施日時2021年11月6日 (土)13:30〜16:30
会場善福寺・麻布十番商店街
参加者小学4年生から中学3年生 12名

子どもたちの活動の様子

港区で一番古いと言われている善福寺から今日は、スタートです。善福寺の建物はいつからあるのかを調査すべく、看板を読んだり掃除をしている方に聞いたりし、事務所にいる方へ取材にいったりと、自然とコミュニケーションがうまくなっている子どもたち。「本堂が一番古いって!」と情報機器を使わずに情報を得てくることもできてきました。その後、善福寺の周りにもたくさんお寺があるけれど、どこが一番古いのだろうか?という質問に、子どもたちは勝手にグループに分かれて取材しました。取材中に人数分のお菓子をもらったり、経本をもらったり、本堂にいれてもらったり、さまざまな“横道にそれた”経験を重ね、さらにコミュニケーション能力が上がっているようです。 その後、もう1つのミッション『麻布十番商店街で「おすすめ」のおみやげをゲットしよう!』を実施しました。それぞれが「おすすめ」を聞いて300円以内でおみやげを買ってきてもよいというミッションをです。お店の人の「おすすめ」よりも欲しいものがあって、自分がほしい商品の「おすすめ」を誘導的に聞いてきた子もいたり、おでんのおすすめを聞いていたら「これは売り物にならないから」と割れた大根をおまけしてもらったり、300円で購入できるような裏メニューを考えてもらったりと、お店の人とのコミュニケーションからまた想定外の経験をすることができました。
インターネットでいつでも買い物ができる便利な時代ですが、人と会話しながら買い物をするとおまけしてもらったり裏メニューを教えてもらったり、「寄り道」ができることを実感した1日となりました。

その他のABLプログラム

Other Abl