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港区学びの達人プロジェクト

2022 ABLプログラム「AI vs 人間〜未来の街を考えよう」(全3回)

プログラムのねらい

⼦どもたちが当たり前のように思っているテクノロジーに⽀えられた⽣活を⾒つめなおすことで、⾃分の中の“当たり前”を疑い、その背景にあるものを考える姿勢を養うことを⼤きな⽬的としています。プログラムの中では⼀律のゴールを設定せず、参加者それぞれの問題意識や興味関⼼を認め、それぞれが発展的ゴールを追求できることを⼤切にしています。

実施概要

実施日時2022年7⽉25⽇〜8⽉22⽇(全3回)
会場みなと科学館・オンライン・JR⾼輪ゲートウェイ駅・JR東⽇本オフィス
参加者⼩学4年⽣から中学2年⽣ 21名

第1回:無⼈化されているものを探そう

実施概要

実施日時2022年7⽉25⽇
会場みなと科学館・オンライン
参加者⼩学4年⽣から中学2年⽣ 18名(対⾯13名,オンライン5名)

活動の様子

今回のテーマは、街の要である「鉄道」です。
「未来の街はどんな街になっていると思う?」との問いかけに「⾞が⾶んでいる」「⾃由に空が⾶べる」「すべてデジタル化」などいろいろなアイデアが子どもたちから出てきました。
まずは、科学館の展⽰から鉄道の過去と現在の違いを探す活動からスタートしました。⾒つけたものは「切符」「けむり」「速さ」「線路」「磁⼒で動く」「⼤阪までかかる時間が短くなった」など気づきがたくさん上がりました。

その後、昔と今の⼤きな違いの⼀つである「⼈間の役割」について考えました。
⼈間の役割は、今後どうなっていくのでしょう?鉄道以外にも、“無⼈化”されているところを⾒つけるために、科学館や家の中で「無⼈化されたもの」を探すミッションを実施しました。科学館からは「トイレのセンサー」「⾃動ドア」「扇⾵機」「⼊⼝の体温計」など、家の中からは「ブレーカー」や「ルンバ」などが⾒つかりました。
家の中、街の中にもがまだまだたくさんありそうです。「無⼈化されたもの」「AIが働いているもの」を探してくるのが次回までの宿題になりました。

ミッション発表
科学館の展⽰から学ぶ⼦どもたち

おまけ活動:スクリーンで電⾞を⾛らせよう

第2回:⾃分が探した「無⼈化」「AI化」の共有をしよう

実施概要

実施日時2022年8⽉4⽇
会場オンライン
参加者⼩学4年⽣から中学2年⽣ 17名

活動の様子

先週の宿題「家の中や外で『無⼈化されたもの』『AIが働いているもの』」をオンラインで発表しました。スマートスピーカー、テレビ、エアコン、電動えんぴつけずり、ルンバ、スマートフォン、駅の⾃動改札機など、子どもたちはたくさん発⾒してきたようです。
子どもたちが気づいていないものがまだまだたくさんありそうです。講師が⾒つけたものも共有すると、それを⾒て思いつき、さらに発⾔が増えていきました。⼦どもたちにとって⼀番⾝近で、⼀番「AIにやってほしい」ものは『勉強』のようです。未来の学習はどのようになるのか、港区の教育委員会の先⽣⽅の今後の計画をお聞きしながら、「先⽣はAIがいい?⼈間がいい?」など、みんなで考えました。
最後に、なんでもかんでも無⼈化してよいのか、無⼈化されているものが本当に最先端なのかも考えました。来週は、「現在」の中で一番「未来」に近い港区の場所、「JR⾼輪ゲートウェイ駅」に⾏ってみよう!ということになりました。

家でみつけた無⼈化されたもの
未来の無⼈化についてレクチャーする講師

第3回:港区の中で⼀番未来に近い場所、「JR⾼輪ゲートウェイ駅」に⾏ってみよう!

実施概要

実施日時2022年8⽉22⽇
会場JR⾼輪ゲートウェイ駅・JR東⽇本オフィス
参加者⼩学4年⽣から中学2年⽣ 15名

活動の様子

今回のテーマは、「無⼈化」。JR⾼輪ゲートウェイ駅には無⼈インフォメーションセンターと無⼈コンビニがあります。ここで「無⼈インフォメーションセンターで先⽣におすすめのランチを調べる」「無⼈コンビニで300円以内でお⼟産を買う」の2つのミッションが出されました。
おすすめのランチについては、「先⽣は昼からお酒飲みたいかなと思って」と居酒屋を探してくれた子どもがたくさんいました。調べやすさについてはAIインフォメーションより、「⼈に聞いたほうが早い」とのことで、『⼈』に軍配が上がりました。
無⼈コンビニではトラブルが続出です。「品物をうまく読み取ってくれない」「読み取り⽅がわからない」「次にパネルのどこを押せばお⾦を払えるようになるかわからない」「現⾦が使えないレジがある」「現⾦を⼊れるところがわからずに結局係員を呼ぶことになる」など、参加者15⼈が全員買い物を終えるのに30分もかかりました。こちらも『⼈』の⽅が便利のようです。
その後、JR東⽇本オフィスで、「JR⾼輪ゲートウェイ駅が他の駅と違うところ、つくられた背景、街全体で実験していること、そして取り扱い注意の進⾏中のプロジェクト」について教えていただきました。
最後に「ここまでは今の⼤⼈がつくっているけれどこれからの街をつくるのは君たちなんだよ。」「AIと⼈間のどちらが優秀かを考えるためにまずはたくさん経験すること、AIを使おうとして失敗してもを恐れずにたくさんいろんなことを試してみようね」と講師から⼦どもたちにエールが送られました。
今回の学びの達⼈プロジェクトは、少し「学びの達⼈」に近づいたみなさんに修了書を授与して終了となりました。街の中にも学びのタネはたくさんあります。みなさんもいろんな経験を積み重ねてさらなる学びの達⼈をめざしてくださいね。

活動動画:https://youtu.be/_7QqKLhPzzU

無⼈コンビニ買い物する⼦どもたち
⾼輪ゲートウェイ駅のレクチャーを受ける⼦どもたち

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